博多織(福岡県)
博多織は、
福岡市で作られる
絹の織物です。国が伝統的工芸品に指定しています。特許庁に地域団体商標として登録されています。
2つの制度の違い博多織とは、どんな生地か
| 素材 | 絹 |
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| 産地 | 福岡県 福岡市 |
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| 作られている物 | 帯/小物/ネクタイ/ドレス生地/インテリア製品 |
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| 認められ方 | 国指定の伝統的工芸品/地域団体商標 |
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| 国の指定年月日 | 昭和51年6月14日 |
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| 分類 | 織物 |
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細い多数の経糸に太い緯糸を強く打ち込むことで横畝の凹凸を出す平織りの密な絹織物。締めやすくて緩みにくい特徴を持つ。独鈷・華皿の献上柄が代表的。
本物の博多織は、どこが決まっているか
作り方(国の指定の文)
- 1 献上及び変り献上にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
- (1)「ジャガード機」又は「ドビー機」を用いる先染め又は先練りの平織りの変化織り(献上にあたっては、たてうね織りに限る。)とすること。
- (2)たて糸は、8本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において、筬の筬密度は、3.78センチメートル間72羽以上とすること。
- (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- (4)紋は、「浮けたて」により表すこと。
- (5)献上の模様は、「独鈷」、「華皿」及び「縞」とすること。
- 2 平博多にあっては、次の技術又は技法により製織された無地織物とすること。
- (1)先染め又は先練りのたてうね織りとすること。
- (2)たて糸は、8本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において、筬の筬密度は、3.78センチメートル間72羽以上とすること。
- (3)よこ糸は、「手投杼」若しくは「引杼」を用い、又は「追杼」により打ち込むこと。
- (4)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- 3 間道にあっては、次の技術又は技法により製織されたしま織物とすること。
- (1)「ジャガード織」または「ドビー織」を用いる先染め又は先練りの平織りの変化織り又は綾織り、朱子織り若しくはこれらの変化織りとすること。
- (2)たて糸は、8本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において、筬の筬密度は、3.78センチメートル間72羽以上とすること。
- (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- 4 総浮にあっては、次の技術または技法により製織された紋織物とすること。
- (1)「ジャガード織」を用いる先染め又は先練りのたての重ね織りとすること。
- (2)たて糸は10本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において、筬の筬密度は、3.78センチメートル間70羽以上とすること。
- (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- (4)紋は、「浮けたて」により表すこと。
- 5 重ね織にあたっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
- (1)「ジャガード織」を用いる先染め又は先練りのたてよこの重ね織りとすること。
- (2)たて糸は13本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において筬の筬密度は、3.78センチメートル間73羽以上とすること。
- (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- (4)紋は、たて糸又はたて糸及びよこ糸で表すこと。
- 6 綟り織にあたっては、次の技術または技法により製織された搦み織物とすること。
- (1)「ジャガード織」を用いる先染め又は先練りのたての搦み織物とすること。
- (2)たて糸は、よこ糸の打ち込みに「手投杼」又は、「引杼」を用いるものにあっては5本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込み、その他のものにあたっては11本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において筬の筬密度は、3.78センチメートル間15羽以上、その他のものにあっては3.78センチメートル間60羽以上とすること。
- (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- (4)紋は、「浮けたて」により、又は地糸若しくは絵よこ糸で表すこと。
- 7 絵緯博多にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
- (1)「ジャガード織」を用いる先染め又は先練りの平織りの変化織り又は綾織り、朱子織り若しくはこれらの変化織りとすること。
- (2)たて糸は6本以上を一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。この場合において筬の筬密度は、3.78センチメートル間55羽以上とすること。
- (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
- (4)紋は、よこ糸で表すこと。この場合において、平織りの変化織り以外のものの絵よこ糸は、たて糸を用いて裏とじをすること。
原材料(国の指定の文)
- 1 使用する糸は、生糸若しくはこれと同等の材質を有する絹糸又は金糸、銀糸若しくはうるし糸とすること。
- 2 使用する箔は、金箔、銀箔若しくはうるし箔又はこれらと同等の効用を有するものとすること。
博多織という名前で売れる範囲(商標の登録原簿)
福岡県博多地域に由来する製法により福岡県福岡市・久留米市・甘木市・小郡市・筑紫野市・春日市・大野城市・太宰府市・前原市・筑紫郡那珂川町・糟屋郡宇美町・糟屋郡志免町・糟屋郡須恵町・糟屋郡粕屋町・福津市・朝倉郡筑前町・糸島郡二丈町・佐賀県唐津市・佐賀郡川副町・佐賀郡久保田町・大分県豊後高田市・杵築市で生産された絹織物
福岡県博多地域に由来する製法により福岡県福岡市・久留米市・甘木市・小郡市・筑紫野市・春日市・大野城市・太宰府市・前原市・筑紫郡那珂川町・糟屋郡宇美町・糟屋郡志免町・糟屋郡須恵町・糟屋郡粕屋町・福津市・朝倉郡筑前町・糸島郡二丈町・佐賀県唐津市・佐賀郡川副町・佐賀郡久保田町・大分県豊後高田市・杵築市で生産された絹織物製の和服
登録で指定されている市区町村=糟屋郡宇美町/糟屋郡志免町/糟屋郡粕屋町/朝倉郡筑前町/久留米市/筑紫野市/大野城市/太宰府市/小郡市/春日市/福津市/唐津市/豊後高田市/杵築市
ここに書かれていない作り方や産地のものは、見た目が似ていても博多織として売れません。
誰が、どうやって博多織を作ってきたか
年表
- 1235年 満田彌三右衛門が宋へ渡航
- 1600年 黒田長政が幕府への献上品として選定し全国デビュー
- 1885年(明治18年) ジャカード機・ドビー機が博多に導入される
関わった人
| 満田彌三右衛門 | 聖一国師とともに宋へ渡航し織物技術を持ち帰り博多織の始祖となった |
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| 満田彦三郎 | 明へ海を渡り帰国後に竹若藤兵衛・伊右衛門親子と共に研究を重ね現在の伝統的博多織の原点となる織物を開発した |
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| 黒田長政 | 黒田藩から江戸幕府への献上品として独鈷華皿文様の博多織を選定した |
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- 鎌倉時代/満田彌三右衛門が宋から帰国し織物技術を伝える
- 黒田長政が幕府への献上品に指定
- 昭和51年/国の伝統的工芸品に指定
糸と染めはどこから来たか
生糸・絹糸又は金糸・銀糸・うるし糸等を使用
博多織は、いまどれだけ残っているか
| いま残っている数 | 組合員数 30 |
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| 工程の数 | 3(染色/機仕掛/製織) |
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| 伝統工芸士 | 55人(最後の認定=2025年・直近10年は29人) |
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着物離れ等の影響による生産量の減少
この10年で半数以上が認定
55人のうち29人が直近10年の認定。
博多織のことは、どこに聞けばよいか
| 組合1 | 博多織工業組合 福岡県福岡市博多区奈良屋町5番10号 電話 092-409-5162 |
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出典
取得日=2026-09-02。このページの事実は、上の出典に書かれていることだけを載せています。
⚠ 海外での紹介・受賞は出典に記載が無く、確認できませんでした(表の「─」)。
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「─」は登録を確認できなかったという意味です(⛔ 作り手がいないという意味ではありません)。